●MATTEO BORTONE / CLAROSCURO / CAM JAZZ / ITA / CD / CAMJ7927 / 8052405143143 / 2,100円+税

CD(4) 

商品レビュー


1982 年イタリアのオトラント出身、現在はローマを拠点に活動するベーシスト/ 作曲家Matteo Bortone 率いるピアノ・トリオ作品で、『ClarOscuro』はアルバム名であり、バンド名でもある。リーダーとして通算3 作目、CAM JAZZ からはAlessandro Lanzoni やStefano Carbonelli など若手注目株のレコーディングに参加し、作曲家として楽曲も提供、リーダーとしては今作が1 作目となる。またイタリアが誇る名ドラマー、ロベルト・ガットーのバンドへの参加経験もある。

注目は何と言っても、1990年ローマ生まれのピアニスト、エンリコ・ザニシの参加!2007 年わずか17 歳でマッシモ・アーバニ・アワーズを受賞し、2012 年にはイタリアが誇る名ジャズ誌“Musica Jazz”の最優秀新人賞にあたるTop Jazz/Giovane Tal ent o を受賞。その存在は、今最も注目を集める若手イタリア人ピアニストといっても過言ではない。また、現時点での新作『Pi ano Tales』(2016)ではクラシックをルーツに持つザニシの繊細さが全面に出たピアノ・ソロを聴かせてくれた。

今作は全てリーダーMatteo Bortone のオリジナル。楽曲は作り込まれたものから自由度の高いものまで様々で、1曲が短めの計12曲。コンポーザーとしてもプレイヤーとしても、Matteoの魅力がよく伝わる構成となっている。特に3 人のバンドとしてのコンビネーションは素晴らしく、繊細なタッチと豊かなニュアンスのザニシのピアノに、ときに下から支え、ときに対位法的にメロディと絡み合うMatteo のベース、力強くタイトなビートからルバートなどでの素早く即興的なレスポンスまで自在なStefano Tamborrino のドラムと、若手ながら数々の舞台を経験してきた精鋭であることは間違いない。シリアスでダークな1, 11曲目、速いビートで疾走感のある2, 5, 10 曲目, 抒情的で美しい3, 6, 12 曲目など、楽曲の幅は広く、また8 曲目でMatteo はprepared doubl e bas(sコントラバスの弦の間に物を挟み、弾いたときに独特の効果をもたらす)を使用するなど、実験
的な要素も垣間見える。

録音場所はECM 第3 のスタジオ、アルテスオーノ、録音&ミキシング&マスタリングはステファノ・アメリオ。ECM のファンの方にもお薦めのピアノ・トリオ作品だ。

ClarOscuro: Enrico Zanisi(p), Matteo Bortone(b, prepared double bass, glockenspiel), Stefano Tamborrino(ds)


ソングリスト

  • 1. Floating (2:18)
  • 2. Manimoto (5:36)
  • 3. Blimunda (5:05)
  • 4. Know Yourself (8:08)
  • 5. Diablos (5:43)
  • 6. B & B (6:48)
  • 7. Wormhole (5:50)
  • 8. Concretion Part 1 (5:36)
  • 9. Concretion Part 2 (5:11)
  • 10. Gloom (5:17)
  • 11. Grotesque (2:56)
  • 12. Olvidao #2 (6:29)

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